金融詐欺注意報

知らないと危ない!宅配業者を装うSMS詐欺の手口と被害に遭わないための対処法

Tags: 金融詐欺, SMS詐欺, フィッシング詐欺, 高齢者, 対策

増加する「宅配便」を装ったSMS詐欺にご注意ください

近年、私たちのスマートフォンに「宅配便の不在通知」や「再配達の連絡」を装ったショートメッセージサービス(SMS)が届くケースが急増しています。これらは本物の宅配業者からの連絡に見せかけた、非常に巧妙な詐欺です。

この記事では、どのような手口で私たちを騙そうとするのか、そして、もし不審なメッセージが届いた時にどうすれば身を守れるのか、具体的な対策を分かりやすく解説します。大切な財産や個人情報を守るために、ぜひ最後までお読みください。

巧妙化する宅配便詐欺の手口とは?

この種の詐欺は、私たちの日常生活に密着した「宅配便」という、誰もが利用するサービスを悪用しているため、特に注意が必要です。詐欺師たちは、以下のような手口であなたを騙そうとします。

  1. 不審なSMSが届く 「荷物をお届けしましたが、不在でした」「お届け予定の荷物があります」といった内容で、大手宅配業者や郵便局を名乗るSMSがスマートフォンに届きます。本物そっくりに作られたメッセージには、荷物の追跡や再配達の手続きを促すウェブサイトのアドレス(URL)が記載されています。

  2. 偽のウェブサイトへ誘導される もしあなたがこのURLをクリックしてしまうと、見た目は本物そっくりに作られた「偽の宅配業者のウェブサイト」が表示されます。一見すると公式のサイトと区別がつきにくいほど精巧に作られているため、多くの人が本物だと信じてしまいます。

  3. 個人情報やクレジットカード情報を盗み取られる 偽のサイトでは、「再配達の手続きのために」「本人確認のため」と称して、氏名、住所、電話番号、クレジットカード情報、銀行口座情報など、大切な個人情報の入力を求められます。ここに入力してしまうと、その情報はすべて詐欺師に盗み取られてしまいます。

  4. 不審なアプリをインストールさせられる さらに悪質なケースでは、「再配達アプリ」などと偽って、スマートフォンのウイルス対策ソフトやセキュリティアプリではない、不審なソフトウェア(アプリ)のインストールを促してくることがあります。これをインストールしてしまうと、スマートフォンが乗っ取られ、あなたの知らないうちに電話帳の情報を盗まれたり、不正な送金が実行されたりする危険性があります。

事例に学ぶ:Bさんのケース

先日、Bさん(70代、男性)のスマートフォンに、「お客様の荷物が保管期間を過ぎました。再配達の手続きをお願いします」というSMSが届きました。普段からインターネットで買い物をするBさんは、ちょうど何か頼んでいたかもと思い、メッセージ内のURLをクリック。開いたサイトはヤマト運輸そっくりで、氏名、住所、そしてなぜかクレジットカード情報の入力欄がありました。疑問に思いつつも入力して送信したところ、数日後、身に覚えのない高額な請求が届き、詐欺に気づいたそうです。

このように、宅配便のSMS詐欺は、私たちが普段から利用する身近なサービスを悪用するため、誰もが被害に遭う可能性があります。

詐欺から身を守るための具体的な対策

では、このような巧妙な手口から大切な自分自身や家族を守るためには、具体的にどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。以下の対策をぜひ実践してください。

1. 身に覚えのないSMSは「開かず」「クリックせず」「すぐに削除」

2. 本物のウェブサイトは自分で調べてアクセスする

3. 個人情報や金銭に関する情報は慎重に

4. 不審なアプリは絶対にインストールしない

5. 困ったらすぐに相談!一人で抱え込まない

まとめ:冷静な判断と日頃からの心がけが重要です

詐欺の手口は日々巧妙化し、あの手この手で私たちを騙そうとしてきます。しかし、どんなに巧妙な詐欺でも、共通して言える大切な心がけは「冷静に判断し、安易に行動しないこと」です。

これらの心がけが、詐欺被害からあなた自身と大切なご家族を守る何よりも強い盾となります。当サイト「金融詐欺注意報」では、今後も最新の詐欺手口と対策情報をお届けしてまいりますので、ぜひ定期的に情報をご確認ください。